占い師の立場と役割

人には幾つかの道が用意されていて、それが選択できるようになっています。その選択の中で、結果的にそれが重要な「転機」であったりもします。

山歩きが趣味である私としては、それを例にすると、全然知らない道の少し先に幾つもの道が分かれて、道しるべでは「Aが近道ですよ!」と示しています。普通の人なら安心・安全だからという理由で、その道を選択されると思います。しかし中には「俺はBの道を行くんだ!」と言ってそのまま進んでしまう人もいます。この選択を「好きこのんで困難な道を進んだとして、非効率的だとか馬鹿な奴」と他者が言うのは簡単です。一方で、別の道を選んだ本人は「確かに辛かったけど、素晴らしい景色を見ることが出来た!」と満足しています。ただ、その満足を得る為には、その道を選択することで、大勢の引き返した方々以上の、運や強い気持ちがないと進めません。そこで「馬鹿な奴」と言っていた人が、「Bという道やCという道」について考え出します。「あそこの道を自分が選択していたらどうだったろう?もしかすると、もっと良い思いが出来たのではないか?」と。

占い師の立場として、「占いの本質ってこんな関係なのかなぁ~」と、山を歩いていると考えることがございます。確かにご自身でその困難な道を進んで選択される方々に対しては、何も言う必要はございません。何故なら、(言われなくとも)その行動に対する責任を負っているのですから。
「あそこの道を自分が選択していたらどうだったろう?」と思っている方々が、占い師を頼ってきて「あの道を選択しない方が良かったんですよ!」と言われたいのかなぁ~と感じることもあるのです。

私の使命としては、「Bの道を乗り越える」能力が有るのに個人的な事情によって今まで「Aの道」しか選択されてこなかった方々に、その人が一歩踏み出して動くことによって幸福を運んでいただき、それを潜在的に望んでいる未だ巡り合わない数多くの人々の為に、運を運ぶ使者としてその役割を全うしていただきたいと感じているのです。

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