波紋と共鳴

私は大きな池のある公園に行って、そこで石を投げるのが好きです。これは幼少の頃、私の住んでいた環境が数多くの神社仏閣に取り囲まれた、奈良公園や平城旧跡の近くで、遊び場所として毎日その公園に通っていたからだと思います。

石を池に投げると、波紋が出来ます。勢い良く投げると、飛び石となって幾つもの波紋を描きます。大きいものだとその波が大きく、小さいものだと波紋も小さくなり、複数投げると、お互いの波紋が影響しあって、より広がっていく景色を見るのが幼い心にも不思議で、またとても好きでした。

人の心は見えないけれども、様々な人々と出会って、感動したり又は悲しんだ感情・・・その心に描いた波紋は・・・記憶として残り、消し去る事は出来ません。

自然界から教わる事は、とても多いものです。それが大きな波紋となって影響力を及ぼすか、または共鳴してより良く広がっていくかは、投げる人の選択なのだと感じております。

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