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しゃらくせえ

大阪の人は「しゃらくせえ」という言葉は恐らく生涯で一度も発することはないと思います。江戸の古典落語では頻繁に出てきますが、上方落語では私の知る限り出てきません。
 
とはいえ東京の人でも、例えば「表紙(ひょうし)」を「しょうし」、「人(ひと)」を「しと」と今でも発音している生粋の江戸っ子でもなければ使う人は稀かもしれません。
 
そう言えば、生粋の江戸っ子がタクシーに乗る際に「日比谷公会堂」を「しびやこうかいどう」と発音して、運転手が間違えて「渋谷公会堂」に行ったというネタもありましたね。
 
「しゃらくせえ」を大阪弁にすると、それぞれの言葉の意味は全然異なるのですが、ニュアンスとしては「おもんない(面白くない)」が近いと思います。
 
余談になりますが・・・逆に大阪弁の「何でやねん!」を東京弁にすると「馬鹿野郎!」がニュアンスとしては近いと思います。これは昔のビートたけしさんの動画を見ると「ばかやろ」と言っている多くのシーンを「何でやねん」に置き換えても意味が伝わるはずです。
 
話は戻って「しゃらくせえ」ですが、この言葉は生粋の江戸っ子をある意味象徴している言葉で、一方で関西文化との対比で考えると興味深くて面白い。
 
「しゃらくせえ」は正式には「洒落臭え」となり、意味としては「洒落を表現する器に至っていない」=「洒落た真似をする(小生意気な)」ということになります。
 
「洒落や粋な心」を是としている江戸文化。一方で話の内容自体が「結果的に面白いかどうか」で判断する関西文化。
 
こう考えると、「しゃらくせえ」の大阪弁の翻訳としては「おもんない」になるかと考えています。

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