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「情」の反対語

皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?
自粛ムードが蔓延している世の中、ご自宅でお過ごしの方々が多くいらっしゃるかと思います。
 
このような時は、無理に以前のような流れを取り戻そうとはせずに、あくまで自然の流れに身を任せる方が様々な点で得策のように思います。
 
これは私からの提案ですが、この空いた時間に言葉の世界と親しくなるひと時を設けていただければ、新たな世界観の創出を招き入れるチャンスとなり、いずれ近いうちに、多くの方々がまた多忙な日々を過ごすことになる際の栄養剤や潤滑油になると信じています。
 
言葉の世界は研究すればするほど、ネガティブな言葉よりも希望に溢れたポジティブな言葉が圧倒的に多いことが理解できるはずです。
 
さて・・・今回のテーマは「情」です。
「情」は「りっしんべん(心)」「青」から構成された言葉です。
 
この言葉は「青く澄み切った純粋な心」を意味しており、故に「情」という言葉は「愛」という言葉と並ん崇高な言葉となります。
 
私が最も好きな言葉は「愛」、次に「運」、さらにその次が「情」となります。これがベスト3ですが、これらの言葉にはある共通項があります。それは、これらの言葉の反対語を考えた際に、決してネガティブな言葉にならないという点です。
 
 
●「愛」の反対語は「憎」です。
確かに「憎」という言葉は、単体で考えるとネガティブな言葉かもしれません。ただこの言葉の不思議なところは、入口が必ず「愛」であるということであり、決して「憎」という感情がそもそもの入口ではあり得ません。故に「憎は愛の裏返し」というのは人間の真理(心理)を突いています。
 
「曽」は「沸々と湧き出る」という意味を指していて、これに「りっしんべん(心)」が加わると「憎」となり、また「にんべん(人)」が加わると「僧」となります。
 
「僧」という言葉は、仏門を意味する言葉で、要するに「憎しみ・欲望など沸々と湧き出る感情を人知で乗り越える」という意味が込められています。
 
 
●「運」の反対語は「不運」です。この言葉は一文字で表現する漢字がありません。「運」という言葉は「うん」という発音の他に「はこぶ」という発音もございます。つまり「不運」というのは「運ばない」「運んでこなかった」という解釈が成り立ち、詰まるところ「不運」というのは「自らが招いた必然的なものである」と言えるのではないでしょうか?
 
 
●さて本題である「情」ですが・・・
「情」の反対語は「知・意」となります。
「情」の反対語が「非情」ではないところに、漢字の奥深さが込められています。
 
皆様は「情」の反対語は「知・意」であると聞いて、ピンと心に届きますでしょうか?
 
「情」とは「じょう・なさけ」と発音しますが、周りの方々からいただいた「情」を「知識」として、または「意思」として今後の人生へ具体的に役立てていくことを意図した言葉です。
 
つまり「情」は「芽」であり、「知・意」は青々と生い茂った草花を指していて、故に「情」には「青」という言葉が込められているのです。
 
私たちが日常でよく見聞きする「情報」は、単なるニュースではなくて、本来の意味としては「発信する側に澄み切った濁りのない」ものであることが求められるのですが、昨今では皆様もご存知のとおり、情報化社会という名の下に「情のない情報」や「結果的に知・意にもならない情報」が増えすぎたような気がします。
 
 
このように普段、何気なく用いている言葉をあらゆる角度から想いを馳せることによって、言葉が本来、持ち合わせている「言霊」としての深く素晴らしい世界の側面を知ることになります。

「情」の反対語

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